釣りにおける最強のラインノットはこれだ - 1

かなり強気なタイトルですが、12月頭からシーバスフィッシングを始め、他の釣りではあまり考えてこなかったラインのノットについて、考える機会が増えました。

そこで、「最強のノットはなんなのか」を本気で考え、また度重なる実験をし、さらに自分の実体験を踏まえ、ついに結論が出ました。

最強のラインノット・・・それは・・・

結ぶ人、対象魚、ラインの種類、太さによって違う

ということです。

いやいや、何をあたりまえなことを・・・と思う人がいるかもしれません。
しかし、ラインのノットにおいて、PEやナイロンなどの太さや、「太い糸では~、細い糸では~」という記事を見かけても、「人によって違う」や「対象魚によって違う」というのは、あまり見かけたことがないのではないでしょうか。

僕自身、強いノットはなんなのか、ネットの記事や釣りの本、Youtubeなどで見た内容を実戦し、またライン強度の比較や実験をしてきました。

その結果が、主に上記の4つの要素に絞れるのではないか、と思ってます。
他にももちろん、強度に影響する要素があるかもしれませんが。

では、具体的に上記の4つの要素について、それぞれ述べていきたいと思います。

・結ぶ人によって違う
これは、上記の4つの要素の中でも、強度への影響が一番大きいと思います。
僕は、シーバスフィッシングを始めてから、金具(スナップやルアー)へのノットとしてループノットやら漁師結びやらを知りました。
僕は、ずっとユニノットやクリンチノットで投げ釣り等をしてきたからです。
そして、いろんなノットを知り、またそれらを練習してみましたが、現在の僕ではダブルクリンチノットが一番強度が出ます。
糸の両端をそれぞれ金具に結び、その金具をペンチでつかんで腕を広げ、何度も試しましたが、ダブルクリンチノットが一番強かったです。

では、他の人にも「ダブルクリンチが最強だよ」と言えるかというと、答えはノーです。
理論的には、イモムシノットが最も強くなるはずです。

他のサイトやブログでは、破断値が糸の強度を超える100%以上の値を出したらしいですが、それも納得です。イモムシノットは糸の強度を最大限引き出せるノットです。

では、なぜ僕が結ぶとダブルクリンチノットの方が強いのか・・・

「それはお前が今まで投げ釣りとかでクリンチノットをしてきたから、ダブルクリンチノットが最も得意なだけじゃないか」と言われればそれまでですが、僕はシロギスの投げ釣りがメインの一つなので、今まで根掛かり以外で結び目で切れたことはないですし、本気でノットを強くしようと思ったことがありません。

むしろ、今回それぞれのノットの強度の比較をするにあたり、他のノットはたくさん練習もしましたし、実際強度を比較する際にはダブルクリンチノットより丁寧に結びました。
ダブルクリンチノットが思い他の強いとわかってからは、多少意識してダブルクリンチノットは雑に、他のノットは丁寧に結びましたし。
また、比較も当然1回や2回ではありません。

ちなみに、僕のノットの強度的には、ダブルクリンチノットもイモムシもパノマーも漁師も他のノットも、強度100%以上は出せていません。
では、「他のサイトやブログが100%以上の強度を出した、正しいイモムシノットではないのでは?」と思う人がいるかもしれません。

そこで、出た結論が、4つの要素のうちの一つ、「強度は結ぶ人による」という結論です。
ちなみに、自分で言うのも何ですが、イモムシノットは正しい結び方をしています。
交互に行うハーフヒッチも、覚えてまだ1か月経っていませんが、釣り歴が浅いわけではないため間違えずに行っています。

そもそも、僕は仕事上、船に乗ることも多いので、ロープの巻き結び(ノットでいうハーフヒッチ)の向きを間違えるっていうのはありえません。船を係留や船内の固縛において、強度が下がることを知っていますし、それは係留においては致命的です。

では、なぜ僕のダブルクリンチがイモムシノットより強いのか、なぜ僕のイモムシノットでは強度100%が出ないのか・・・

それは、結ぶうえで、文章や動画には表れない結ぶ人のクセがあるからでは、と思っています。
強度が安定しないノットっていうのは、ありますよね。あれは、結ぶときに、ここで力を入れなければいけない、ここでは力を入れてはいけない、などの強度に影響する力の加減が必要なノットなのに、結ぶ人がそれをわかっていないため、結ぶたびに力の入れどころが違うから安定しないのではないでしょうか。

誰にとっても最強のノットがあるなら、みんながそれを使えばいいと思います。
しかし、実際は人によってノットが違いますよね。
それは、手先の器用不器用もあるでしょうし、指の動きも人によって違います。
そういったところで、ノットの好き嫌いも分かれるでしょう。

誰にでも安定して強度が出るノットというのは、力の加減をする箇所が無い、もしくはほぼ無いため、誰でもそこそこ同じ強度が出ます。

また、強度を安定させるには安定したノットというのも大事ですが、練習が欠かせません。しかし、練習を何度しても、本当に強いかどうかは実際に釣りをして魚をかけてみて、糸が切れるか切れないかでしか測れないと思ってます。

正しいノットの手順を踏んだとしても、力の入れ具合、ラインの濡れ具合で強度が変わるため、自分で練習して自信があるノットを複数用意し、それぞれの強度を家で測っておくことが大事です。自分にとって何が最も強いノットなのか、模索することが大事です。

ちなみに、GTフィッシングをする方にお話しを伺う機会があったのですが、その方はPEとリーダーはFGノットで結ぶらしいです。シーバスではメジャーなFGノットですが、GTフィッシングでは多少飛距離が落ちて、SFノットやボビンノット、フィッシャーマンノットを使うのかなと思っていましたが、意外でした。
理由はやはり上記のように、自信があるノットが一番信頼できるし、強度が安定するということでした。
あと、Youtubeの動画では、FGノットで三つ編みをする際、「一回一回きちんと締めること」とか「初心者の段階では、締めるとき緩くなりがちだから少し多めに三つ編みをした方がいい」などと言われているが、先述のGTフィッシャーマンは違うことを言っています。
曰く、「締めながら三つ編みを作っていくと、三つ編みの最後に強く締め上げた際に、三つ編みの最初と最後で締める強度が変わり、強度の低下を招いている気がする。だから、三つ編みは最初から最後まで締めずに絡ませていき、最後にPEを濡らしてからじわじわと強く締める方法にしている」と。
これもやはり上記の、「人による癖」が強度に影響している点と合致しています。
何が正しいとかではなく、何度も部屋で練習し、自分の癖を把握して、自分が最も強度を出せるノットを模索するのがベストだと思います。

長くなったのでここまで。
他の二つについてはまた後日。

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